北海道コンサドーレ札幌の王道と遍歴2025年5月号

どんまい
5月2週目の第14節の6日は大差
J2の北海道コンサドーレ札幌惨め
一緒にJ2に降格したジュビロ磐田
前半0−3後半2−1の2−4大敗
何とも言えないホームの悲劇は何か
MF荒野拓馬が一人で踊っていたヨ

荒野と言えば宮澤裕樹と深井一希ら
新監督の岩政大樹氏を迎え2試合目
札幌の大和ハウスプレミストドーム
「天下分け目」の一戦で「期待大」
何かチーム内の「いざこざ」が災い
岩政監督の「腹の内」は分からない

ベンチのコーチ陣を見てもGK出の
赤池保幸氏がヘッドで砂川誠らの顔
GKの菅野孝憲が早々にケガをした
2mの中野小次郎がゴールを守って
高い球ははじくが左右は体が止まる
いつの間にか3バックが4に変わる

この先5月11日アウエーでいわき
17日ホーム札幌で14時から富山
25日午後2時からアウエーで鳥栖
31日午後2時からアウエーで仙台
6月は15日まで「カップ戦」有り
いずれにしても「J1」復帰が目標
      
         (池田 淳)
コンサドーレ札幌の王道と遍歴
上:上段写真/J2第14節北海道コンサドーレ札幌対ジュビロ磐田戦前半26分、磐田のMF金子に3点目を決められ集まって話し合う、中央札幌のMF荒野、後方にGP中野、右にキャプテンMF高嶺ら。上:下段写真/前半35分、戦況をベンチで見つめる札幌の岩政大樹監督、すでに3失点、何か目が虚ろのように思える。写真は5月6日、大和ハウス プレミストドーム、撮影・石井一弘
コンサドーレの王道を拓く
リーグ中盤戦に突入 チーム一丸で浮上を狙う 
 今季、明治安田J2リーグを戦う北海道コンサドーレ札幌は、第14節終了時点で5勝1分8敗の勝ち点16で14位といまだ上位の背中は見えていない。

 ここまでの札幌のリーグ戦績は次の通り。ホームは(H)、アウエーは(A)。
2月16日(A)第1節 ●0−2 大分トリニータ
2月23日(A)第2節 ●0−3ロアッソ熊本
3月 2日(A)第3節 ●0−2レノファ山口FC
3月 9日(H)第4節 ●1−3ジェフユナイテッド千葉 
3月15日(A)第5節 〇3−1ブラウブリッツ秋田
3月23日(A)第6節 〇2−1愛媛FC
3月29日(H)第7節 ●0−1ヴァンフォーレ甲府
4月 5日(H)第8節 〇1−0徳島ヴォルティス
4月12日(A)第9節 ●1−3水戸ホーリーホック
4月20日(H)第10節〇2−1藤枝MYFC
4月25日(A)第11節●0−1RB大宮アルディージャ
4月29日(H)第12節△2−2V・ファーレン長崎
5月 3日(A)第13節〇1−0モンテディオ山形
5月 6日(H)第12節●2−4ジュビロ磐田

 札幌の得点は15、失点は24で得失点差は−9。毎試合平均で約1.7失点(約2失点)と守備が安定せず、良い時と悪い時の差がはっきりする戦いが続いている。

 長らく続いたミシャサッカー(ミハイロ・ペトロビッチ前監督)であれば、失点以上の得点を挙げて勝利するという攻撃的スタイルがあったが、今季の1試合当たりの得点は約1点。

 単純計算しても毎試合約2失点をし得点は約1点と、これで上位進出は厳しいと言わざるを得ない。この現状に札幌の強化部は「フォワードとセンターバックの補強」を明言したが、果たして間に合うか、チームとマッチするかは疑問。

 しかし悲観だけしていても次にはつながらない。第10節の逆転勝利をつかんだ対藤枝MYFCでは、相手へのプレッシャーも早く、セカンドボールの回収も上回るなど改善した部分も見えた。その後の連戦では、現在3位の大宮に●0−1、10位の長崎に△2−2、11位の山形に〇1−0と接戦が続き、勝利もつかんだ。

 岩政監督の下で若手の起用も増え、着実に力を付けている選手も出てきたのは好材料。長期政権後のチームを率いる難しさに直面しているのは間違いのないところで、本来であれば1年での結果を求めるより、複数年で若手を中心に成長させるチーム作りが合っているのかもしれない。

 その中、50億円に迫る売り上げ規模となったクラブが短期的な結果(J2を優勝し1年でのJ1復帰)を求めた今季だが、この部分も含めクラブの方針も問われる時期が来るだろう。