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株式会社コンサドーレ株主総会開催 「経営と強化の両輪を回す」

25・05・11
 上写真/株主総会に臨む(株)コンサドーレの石水創社長(中央)、近藤亜実取締役最高執行責任者(左)、退任となった三上大勝取締役GM(右)

 (写真は4月24日、札幌・北海道経済センター、撮影・石井一弘)


 北海道コンサドーレ札幌を運営する株式会社コンサドーレは4月24日、札幌市内で定時株主総会を行った。

 24年度の売上高は49億9,991万7千円で過去最高を更新したが、純損失は2億7,287万6千円で、7期連続の赤字となった。債務超過についてはスポンサー企業の石屋製菓株式会社による6億円増資もあり解消した。

 25年度についても、前体制下での予算組で進んでいる面もあり、8期連続の赤字が予想されている。Jリーグが定めるクラブライセンスは、3期以上連続の赤字と債務超過は認められていない。20年よりコロナ渦での特例措置期間となっていたが24年より改めてカウントされており、経営状態の改善が急務だ。

 コンサドーレの石水創代表取締役社長は、「改革を進めてどこまで経費削減していけるかが大事」としながらも、根本の強化費については「J1昇格後も踏まえて、20億円のラインは確保したい」と、経営と強化の両輪を回しながら、J1昇格に全力を傾けることを宣言していた。

 経営陣の刷新については、これまでの役員13人体制から6人体制と大幅に削減しスリム化を図った。その中で、取締役の三上大勝氏が退任し、新たに元DAZNジャパン取締役のディーン・サドラー氏(現ゼラ合同会社代表社員)が取締役に就任した。

 また、約3年間社外取締役を務めていたタレントの鈴井貴之氏(株式会社CREATIVE OFFICE CUE取締役会長)が、新役職のエンタープライズ・アドバイザーへの就任も発表された。今後、鈴井氏は定例ミーティングなどを通じて、意見交換やアドバイスをしていく予定だという。


 上写真/株主総会終了後、報道陣の質問に答える再任された石水創社長


編集部 写真はいずれも石井一弘撮影